Flavoured breads

 

INTRODUCTION

パンが持っているストーリー。
 近ごろ、パン屋さんの店頭には食パン、バゲット、クロワッサンなどに加え、ベーグルやピタパン、フォカッチャといったパンが並び、世界中のパンが楽しめるようになりました。日本人がお米にこだわるよう、各国の人々も自分の国のパンを慈しみ、こだわりを持ってきたのです。それぞれのパンに歴史があり、由来があります。例えば、クロワッサンの三日月形にもきちんとしたいわれがあり、話は17世紀までさかのぼります。トルコ軍に攻め入られたオーストリアがそれを打ち負かしたのを祝し、ウィーンの街のパン屋さんがトルコの国旗の三日月模様を形どったパンを作りました。やっつけたトルコ軍を食べてしまおうという意味合いなのでしょう。これがクロワッサンの原形となり、後にマリーアントワネットがフランスに伝えたということです。
 現在、パン屋さんで売っているクロワッサンには3タイプあるのに気づいていましたか。もともと、
両端が真直ぐなものはフレッシュバターのみを使い、両端がくるりと内側に丸まってくっついていれば、ショートニングを使っているもの。両端が軽く丸まっていたら、フレッシュバターとショートニングを合わせて入れていると考えてよいそうです。
 日本でクロワッサンが人気の1つになったのは、たっぷり含まれるバターの香ばしさのためでしょう。日本人は欧米人と比べると睡液の量が少ないため、しっかりした固いパンより、どうしても水分の多い、柔らかいパンを好む傾向にあるとか。しかし最近、日本人の食生活に少し変化が見え、ずっしり重い田舎パンのファンも急増中のようです。

 

簡単な冷蔵発酵方法に挑戦。
 パン作りは手間と時間がかかって面倒だと思っていませんか。生地の温度を調節したり、発酵までの待ち時間などがあるため、敬遠されているのかもしれません。でも、オーブンから出したてのアツアツをいただく、このおいしさと幸せ気持ちを一度知ってしまうと、多少厄介でも手作りをする労はいとえなくなるもの。 
 そこで、この号では家庭でできるより簡単なパン作りの方法をご紹介します。ドライタイプのインスタントイーストを使用し、生地を冷蔵庫の低温状態で長時間熟成させる方法です。
 まず材料を計量し、生地をこねます。ここまでかかる時間は約20分。その後、生地を一晩冷蔵庫に入れます。一晩で生地は約2倍に発酵しますので、翌日、成形し、さらに生地がその2倍に膨らむまで放っておいて焼くだけ。室内の温度によりますが、早ければ成形を含めて30分ほどでオーブンに入れることができそう。小さな丸パンなら10分ほどで焼けますから、作業の時間は1時間ほどですむわけです。

便利なインスタントイースト。
 パンの基本素材は、小麦粉とイースト、水と塩です。素材がシンプルなだけに粉の味や塩の品質がダイレクトに現れます。まず粉は、作りたいパンによって使い分けるのが理想的。メーカーにより、粉中に含まれるタンパク質の量が異なり、フランスパンの専用粉、バターロール向きなどと明記されているのも出ていますが、初心者のうちは、強力粉に2割程度の薄力粉を混ぜたもので十分でしょう。強力粉だけよりこねやすく、失敗が少ないはず。イースト菌はパン作りに欠かせない魔法使いです。以前は生イーストとドライイーストが主流で、慣れないと扱いにくいものでしたが、粉末タイプのインスタントイーストが出回るようになり、パン作りがぐっと手軽になりました。これは小麦粉に直接混ぜるだけで効力を発揮するので、家庭で楽しむのには最適でしょう。最後に塩も不可欠な要素です。生地にコシを出し、発酵をコントロールするという役目のほか、殺菌効果も望めます。塩の量の目安は粉の2%ほど。微量ですが、確実に味に影響しますので、味わいのある自然塩を選ぶとよいでしょう


ケーキランド 手作りパン特集

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