型の取り扱い

お皿に盛りつけたとき見て楽しくなるような形に野菜やクッキーを抜く型と、ケーキ・パンなどを入れて焼く型があります。

・使いはじめ

金属製の型は機械油がついていることがあるので、台所用中性洗剤でよく洗い、水気をよく拭きとります。洗っただけでは金属臭さが残っていることがありますから、内側(生地のあたる面)に油を塗って200℃くらいのオーブンで10分ほどカラ焼きし、油をなじませます。特に紙を敷くことのできない溝の多い型ほど必要な作業です。ただし、型の表面フッ素樹脂などの加工をしてあるものは、コーティングが剥がれる原因になるので空焼きはしません。洗った後に軽く油を塗って、なじませてから使います。

・使用後のお手入れ

溝に詰まったものは、竹ぐしでかきだします。こびりついて取りにくい汚れは、お湯につけふやかしてから洗います。金属タワシやナイフなどの硬いものは、表面を傷つけるので使いません。使用頻度の高い金属製の型は、乾いたふきんで拭くだけにすると、型に油がなじみ使いやすくなります。しかし、あまり使わない型は油が残っているとかえって酸化し、ホコリと汚れが付いて固まり有害となることもありますので、洗います。洗った後は水気をよく拭き取り、乾燥させてからしまいます。水気を完全に取らないと、サビの原因になるので気をつけましょう。余熱の残っているオーブンに入れて乾燥させるのもひとつの方法です。

(サビが出たとき)

型はサビさせないが原則ですが、サビが出てしまったら、目の細かいサンドペーパーを使って削り落とします。その後、台所用中性洗剤で洗い水気を拭き取り、油を型の内側に塗って、約200℃のオーブンで10分程カラ焼きします。カラ焼きするとある程度サビ臭さは抜けますが、あまりにひどいときは買い替えをお勧めします。

・焼き型からきれいに抜く方法

(紙を敷く場合)

ロールケーキやパウンドケーキ、丸型のケーキを作るときなど形が簡単なものに向きます。型の全面に油脂性のもの(バター、ショートニング、サラダ油など)を塗って、紙を敷くと安定がよくなります。

(油脂性のものを塗り、粉をふる場合【粉びき】)

マルグリッド型やクグロフ型の様に、型に敷き紙が敷けないとき、型崩れせずにきれいに抜き出せます。型の内側にバターなどを塗り、冷蔵庫で冷やして固めた後粉ふるいをすると、余分な粉が付きません。また粉ふるいに用いる粉は、薄力粉よりも粒子が大きくてサラサラしている強力粉のほうが適しています。なお、フッ素樹脂加工してある型もバターなどを内側に塗っておくと、さらに型離れがよくなります。

・型の材質と用途(ステンレスVSブリキ)

ステンレスは手入れが簡単で耐久性があり、酸やアルカリに強いので冷やし型に向きます。熱伝導が悪いため、焼きむらが起こりやすく焼き型としては不向きです。ブリキはすずメッキした銅板なので、水気があるとサビの原因になります。このため冷やし型としては不向きです。熱伝導率がよく油なじみがよいので、主に焼き型として利用されます。(アルミメッキ、クロームメッキも同様

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