絞り出し袋と口金の取り扱い

料理やお菓子作りで柔らかいものを縛り出すのに欠かせないものです。
絞り出し袋は合成樹脂製や、布製(防水加工をしてあるものもある)などがあります。厚手でしっかりしたものがお勧めです。
口金は錆びにくいステンレス製がよく、大きさは絞り出し袋に合わせて使い分けます。また、使い捨てのタイプもあります。

・使いはじめ

新しい絞り出し袋の中には、かたくて使いづらいものもあるので、よくもんで柔らかくしてから使います。糊づけされているものは、よく洗ってから使いましょう。

・ふだん使うとき

布製で防水加工のされていないものは、水で濡らし、堅く絞ってから使います。その他の材質のものはそのまま使いますが、気になるときは内側を軽く拭きましょう。

・使用後のお手入れ

絞り出し袋から口金をはずし別々に洗いますが、口金は洗いにくいものも多いので、ブラシ類を使って洗います。洗った後はよく乾燥させ、絞り口を変形させないように空き箱や紙を敷いた空缶に入れてしまいます。

 (バターなどの油脂がついた場合)

表裏を返し、台所用中性洗剤で洗います。それでも油汚れやにおいが気になるときには、薄い漂白剤溶液に30分くらい浸します。材料によって黄変することがあるので、酸素系の漂白剤をお勧めします。

洗った後は絞り出し口を下に向け、洗濯バサミでつるすか、調理台に、絞り出し口を上に向け折って干し、完全に乾かして衛生的な場所に保管します。生乾きや汚れが残っていると悪臭やカビの原因になります。

・絞り出し袋の使い方

1.口金をしっかりはめこみ袋をねじります。ねじったところを口金の中に押し込みます。

2.袋の口のほうを折り返し片方の手を折り目の内側に入れて整えます。

3.クリームなどをゴムベラやカードで入れます。とろみのあるものを入れる場合は、広口ビンに立てるとよいでしょう。

4.袋の折り返しを元に戻し、手でクリームを押し下げます。

5.口金の部分のねじりをはずし、少し絞って袋全体を張らし、上部をねじります。

6.きき手でしっかり握り、片方を添える程度にします。

・絞り出しのコツ

力が入らないからといって、袋全体を包むように握ってはいけません。このようにすると手の熱が生地に伝わり中身がゆるんだりして分離します。また、多く入れすぎると絞りにくくなるので、7分目ぐらいにしましょう。

・絞り始め

一度、中の空気を押し出すようにして試しに絞り出します。また、絞り出すデザインも、直接絞らずにべつのところで試すと失敗がありません。力を入れて押しだし、絞り終わりは力を抜いてさっと引き、生地を切ります。

・絞っている間

口金の先に集中し、押し出す力に強弱をつけることによって様々な形が作れます。

***パイピング・チューブ***

少量のものを絞り出したり細い線描きをするときには、簡易絞り出し袋として、パラフィン紙など水気や油気がにじみにくい紙をコルネ型に巻き、先端を切り絞り出します。

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